エンド・定番棚 エンド・定番什器
 今回はカウンターディスプレイの制作の際に、非常に重要な棚サイズについてお話しします。ドラッグストアやバラエティショップ、コンビニやスーパー、GMSやホームセンター、家電量販店などの販路において、非常によく用いられている棚が「エンド棚・定番棚」です。
エンド棚、定番棚というのは配置場所の話で、棚自体は同じものを利用することが一般的です。ここではまとめて「エンド棚」と呼ばせていただきます。
 フロア什器を制作する際には、だいたいの規定サイズはあるものの、実際は「床に置ければ良い」というケースが多く、そこまで厳密な規定サイズはありません。しかし、カウンター什器は違います。サイズを一つ間違えてしまうと、「棚に置けない」という最悪の事態が生じてしまうのです。棚に置けない場合、売場の判断でディスプレイは破棄され、商品が裸で陳列されるという非常に寂しい売場になってしまいます。
 まず横幅ですが、W600mmの什器とW900mmの什器が一般的です。「2尺什器」「3尺什器」と呼ばれることもあります。カウンターディスプレイを制作する際、W900の什器を作ることはまれです。そんなに大きなものを作っても、置けない什器も生じてしまい、売場で使いにくくなってしまいます。利便性を考慮し、W300〜450mmで制作することが多いです。W300であれば900の棚には3つ、600の棚には2つ陳列できるからです。次に奥行きです。こちらは売場によって使用する棚が異なるため、決まったサイズはありませんが、はみ出てしまうと置けず、かといって控えめに小さくしてしまうと、棚の奥に追いやられて商品が暗く、取りづらくなってしまいます。一番確実なのは展開が決定している売場の棚を調べ、平均を取ることですが、なかなかそう言った時間も取れないことが多いかと思います。一般的には、200〜250mmで設定すると無難です。売場が決定している場合は、もっとギリギリのサイズで攻めた方がより商品が手前に見え、訴求力が高まります。  そして高さ。棚の最上段に置ける場合は、上は天井ですからそれほど気にする必要はありません。最上段の場合は、H300mm〜400mm程度が一般的です。
要注意なのは2段目以降です。画像をみていただくと分かる通り、エンド棚にはサイドに引っ掛けるスリットがたくさんあり、棚を何段どれくらいの間隔で差すか、自由に決められます。そのため、2段目以下の棚の高さは、売場のさじ加減でまったく異なることになります。
一般的には200〜300mmぐらいの隙間がありますが、あまりギリギリにしてしまうと訴求が隠れ、商品も取りづらくなってしまいます。2段目以下の高さだけは、決め打ちがなかなかしづらいところです。背面ボードを取り外しできるようにすることが多いですが、外したときのディスプレイの高さをいくつにするか、非常に悩ましいところです。MAXで250mm程度までは行けると思いますが、200mm以下にすることが無難です。
エンド・定番棚 エンド・定番什器 失敗